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木村多江 色の時感

vol.67
そよぐ風が心地よく、新緑と共に心が軽くなる季節、
みなさん、お元気でしょうか。

私は、まもなく一人芝居の稽古が始まるので60ページの台本をただただ暗記するという、泣きそうな日々を送っております。
でも全て、ひたすら頑張るのみ・・・。



そんな頑張って無事撮り終わった「ボクの妻と結婚して下さい。」が5月からオンエアします。
去年舞台でも演じた作品ですが、ドラマ用に書かれた脚本だったので、新作に取り組んだかのようでした。
天才的な演出をする深川監督のもと、素晴らしいスタッフさんが集結して3か月にわたって撮影しました。
前半は他の仕事もあったため、楽しいシーンばかりでお気楽でしたが、後半は、泣く泣く泣く。まあ、泣くシーンが続きました。
余命を告げられる主人公の内村光良さんが前半かなり泣いていたので、バトンタッチです。

でも、このドラマ、これだけ泣いているのに、なぜかとっても幸せに充ち溢れていてさわやかな空を見上げるような、そんな気分になるドラマなのです。
幸せってそんなに実感しないものだけど、時間が限られるとなぜこんなにも瞬間瞬間がきらきらと輝くのだろう、と思わずにはいられませんでした。

そんなドラマの最中に迎えた、お誕生日。
自分を生んでくれた親への感謝、沢山の方に支えられてこうして生かされていることへの感謝でいっぱいでした。
家族を失ってから、一緒に過ごした時間がとても幸福だったことに気付いたあの時。
だから今は小さな幸せを日々見つけながら、実感していきたいと思います。


お芝居をするのが苦しくて仕方ない時も怖くて逃げ出したい時も沢山あるけど、頑張った作品が世に送り出される時は、緊張しながらも待ち遠しい。
見て下さる方がこのドラマで心が温かくなったらいいな、空を見上げてくれたらいいな、と思いながら。でも撮り終わったここからは作品は皆さんのもの。私はまた次の一歩を踏み出さなければなりません。
一人芝居。。。なんて恐ろしいものを、お引き受けしてしまったんだろう、と逃げたい気持ちで一杯ですが、きっと今まで見たことのない景色が見れるかも、となんとか自分をもち上げながら、壁に体当たりするつもりです。

さあてと、明日も空を見上げて、笑ってみようっと。

皆さんの見上げた空が、さわやかな青空でありますように。。。


 

2015年 若葉
多江