木村多江 色の時感

vol.51
頬をなでる風が優しくなり、
春の気配に心も温かくなるようです。
皆様、しばらくぶりですがお元気ですか?
心も体もお健やかだと嬉しいです!
先日の誕生日には、
温かいメッセージや素敵なプレゼントを
本当にありがとうございました。
沢山の方々に支えられてるんだ、と改めて実感し、
心が温かく幸せな気持ちで一杯になりました。
今日は皆様に感謝の気持ちを込めながら、
昨年私に起こったことを通して、
今感じてることをお話しようと思います。
それは「オーラの泉」から始まり、ナレーションの仕事、
そしてドキュメンタリーで行った旅や、芝居することが
辛くなった事や数々の不思議な体験を通してです。
私は今まで、自分は何の為に生きてるのか、
自分の存在はどこに向かうのか、私とは何か、
ずっと自分探しをしてきました。
そんな中、声にコンプレックスのあった私は、
ナレーションをしたいとふっと思いました。
すると何故か、生と死を扱うナレーションばかりが
私の元にきました。
実際にナレーションをしようとすると、
何度も泣いてしまってなかなか進めない。
そのドキュメンタリーに出ていらっしゃる方々の
生と死に立ち向かってる姿は、
なんて美しいのだろうか。
気がつくと私は、沢山の生きる勇気を頂き、
励まされていました。

昨年夏、「千の風になって」の詩と共に、
家族を失った方々に出会っていく
ドキュメンタリー出演の話がきました。
その旅で沢山の方々から言葉を頂き、
再び生きるとは何か、と向き合いました。
子供二人を亡くしたネイティブアメリカンの方が、
同じく子供を亡くした方の為に
トーテムポールを彫っていました。
その彼に「僕がトーテムポールを彫るように、
君にしか出来ないことが必ずある」と言われました。
私にしか出来ないこと・・・。
その言葉に”どの人にも必ずその人の
生きてる意味があるのだ“と
確信しました。
私にしか出来ないことはまだわからないけれど、
今出来ること・・・
例えば、優しい言葉をかけてあげたり、
背中をちょっとおしてあげたり、
出来ることはある気がします。
・・その旅で“私は生かされてるんだ”と
深く感じたのでした。
20代の頃は、芝居でしか
自分の存在理由が見つけられなくて、
芝居がないと生きられないと思っていました。
でもそれは、ファンの方々がお手紙やメールで
励ましてくださったから、
芝居する意味が見出せたし頑張れた。
家族や友人がそっと影から見守ってくれたから、
芝居すると嬉しかった。
ただ、芝居出来れば良かったんじゃなくて、
沢山の方が支えて下さったから、お芝居が出来たし、
生きられたんだと改めて思います。
私は本当に沢山の勇気を頂いて、
生かされてきたのです。
だから今は全てに感謝の気持ちです。
優しい雨の音も、
雨上がりの木々や
空が美しい事も、
花が咲いてる事も。
嫌な事、理不尽な事は沢山あるけれど、
美しい事や心が温かい人もいる。
もちろん怒ったりするけれど、
笑ったり出来る。
人は一人じゃなくて沢山の人と繋がってるし、
自然と共存している。
そう考えたら生きることは大変でも、
ずっと素敵なことになりました。
これが今の私。
沢山頂いた分、少しでもお返ししたい。
私にしか出来ないことを探しながら、
今出来ることをしていきたいと思います。
まもなく映画の撮影です。
緊張していますが、また新たな出会いの始まりです。

 

皆さんの心が温かく、笑顔でいられますように、
いつも願っています。
朗らかな春をお迎え下さいね。
 





                                                      

多江