うわっ

今朝の事でした。
いつも通い慣れた道の横に垣根があるのですが、
ふと見てびっくりしました。
垣根の木の枝に、でっかい土団子のような大きな物体がっ…!
よく目をこらして見る。
‥スズメバチの巣だっっ!!!
何度も通った道だが、今そこにある危機‥。
今日まで全く気が付かなかった…。
こんな大きな巣だから沢山のハチがいるに違いない、と周囲を見回してみるが、周りにスズメバチの姿はない。
どうやらみんな出払っているのか、巣の中でオヤスミ中のようだ。
「よしっ!これはナイス被写体だ!」
と、恐る恐る携帯のカメラを構える。
しかし、木の枝が邪魔して、うまくカメラのピントが合わない。なるべく気配を消して、その邪魔な枝を左手でそ〜っと除けた瞬間だった。
『ひょこっ』
と、一匹のスズメバチが巣の下の部分にある小さな穴から顔を出した。
『おいおい、テメエ何勝手に人んち覗いてんだよ。…テメエまさかそのカメラで人んち勝手に撮ろうってんじゃねえよな』
と、言わんばかりにこっちをじっとニラミ見てる。
「…。」
ヤバイ、目が合っちゃってるよ〜、睨んでるよ〜…。沈黙の間。
「そんな悪気はないんですよ〜っ、あなたに何も文句はないですからね〜」
と、僕は彼を刺激しないように素知らぬ振りしてカメラのシャッターを押した。
その瞬間だった。
(それがこの写真。巣の下の方から顔を出したスズメバチがこちらを確かに睨み見てるのがお分かりだろうか)
『チッ!』
と、舌打ちが聞こえた。
ような気がした。
今まで巣から顔だけしか出してなかった彼が、明らかに敵意剥き出しの表情で、巣からはいだして来る。『テメエ撮りやがったな…』
うわっ。僕は思わず数歩下がった。
『ブ〜〜ンッ!!』ハチは巣から飛び立ち僕の方に一直線に突っ込んで来た。
「うわあっ」
とっさにしゃがんでハチの功撃をかわした。
『ブ〜〜〜ンッ!』
振り向くとハチはブーメランのようにUターンしてくるではないか!
ヤバイっ。僕は走りました。全力で。
こんなに全力で走ったのはここ数年ないぞ、くらい思い切り走りました。
ハアハアハア…。200メートルは走ったかな…
ゆっくりと後ろを振り返ると、そこにアイツの姿はなかった。
あの野郎っ…。なぜか今頃ハラ立って来た。
でもあそこに戻りたくなんかない。
‥やれやれ…。
しばらくこの道通れないな…役所に電話して駆除してもらおう。そんな事を思いながら、朝から汗だくでいつもの道を歩いたのでした。
小山弘訓

